生田斗真30歳記念企画〜ドラマ編〜

うおおお、2日のうちに更新するのが間に合わなかった…


*****


私が勝手に選んだ「生田斗真が気になる人に見てほしい五大ドラマ」

1.「あぐり
2.「アキハバラ@DEEP
3.「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」
4.「魔王」
5.「遅咲きのヒマワリ」

おまけ 「軍師官兵衛」に見る生田斗真の今後


[注意]
※あくまでも私見で選んでおります。挙げていない作品にもそれぞれ魅力があります。
※詳しいストーリーや出演者などは他のサイトでご確認いただけたらと思います。
※斗真30歳記念企画ということで、ちょっと引くくらい熱く長く語っておりますが、ご了承ください。
※記憶を頼りに書いている点がありますので、もしかすると間違い等があるかもしれません。万が一気づいた方がいらっしゃいましたら、ご指摘をお願いします。



1.「あぐり」(1997年)
【推薦ポイント】
当時中学1年生。ドラマ初出演とは思えない安定感と、素朴な可愛らしさを見てほしい。


斗真が「花ざかり〜」でブレイクを果たした時のこと。
斗真を久々に見たというネットの声で幾つか「昔見た斗真の出演番組」が挙げられていたのですが、私が見た中で「天才てれびくん」「8時だJ」と共によく挙げられていた印象だったのがこの「あぐり」です。
斗真は「あぐり」全放送のうち出演したのは1週間分だけなのです。
しかし、主人公の息子役でその週では初恋、中学受験などのエピソードでメインとなる機会が多く、覚えている方が多かったのかなと思います。

ちょうど「天てれ」出演中に「あぐり」への出演が決まったため、「天てれ」の中で
撮影の様子が放送されていたのを覚えています。

演技自体は同年に舞台「Stand by me」(現・嵐の相葉ちゃん、ニノ、松潤と共に出演)を経験しているし、「天てれ」の中でも少し必要とされることがあったはずなので、(撮影時期にもよりますが)全く初めてというわけではなかったと思います。
でも、ドラマ初出演とは思えないくらい堂々と演技しているし、台詞も特別棒読みとかではなかったと思うし、この頃から演技の基礎的なセンスみたいなものはあったのかもしれないなと思います。

また、今の斗真のビジュアルしかご存知ない方は、この頃のビジュアルを見るとビックリされるかもしれません。
実に「お坊っちゃん」という感じのルックスなので。(それ故に出続ける斗真整形説 笑)
ただ、表情を見てると今と変わらないところが結構あると思います。

主人公を演じる田中美里さんや、舞台「かもめ」でも共演した父親役の野村萬斎さんとの親子のシーンが良いですし、斗真演じる淳之介の友達も個性的な面々で面白かったですよ。
ちょっとしたコスプレ(?)シーンもありますよ(笑)

時々CSチャンネルなどで再放送されていることがありますので、機会があれば「ちびとま」(←私が勝手に呼んでる昔の斗真の愛称)の演技を是非ご覧ください。






2.「アキハバラ@DEEP」(2006年)
【推薦ポイント】
斗真と風間俊介くんをずっと可愛がってくださっている大根仁監督の斗真イジリを見てほしい(笑)


斗真が立て続けに舞台に出演していた頃、合間合間にちょくちょくドラマにも出ていたのですが、そのうちの1つの作品。
しかも風ポンとのW主演作です。
Jr.時代にミニドラマで一緒にお仕事をした大根仁監督が、その頃から「良い」と思っていた斗真と風ポンに声をかけてくださいました。
大根監督は「@DEEP」の前にも、フジテレビで深夜に放送されていた「演技者。」「劇団演技者。」というジャニーズと劇団のコラボドラマにも2人を起用してくださっています。
風ポンが以前この頃について「お互いに役者でやっていく決意をしなきゃないけないのかなと思ってた時期」と言っていましたが、その時期に2人を見守ってくださっていたとも言えます。

さて、このドラマは深夜枠に放送されたということで、とにかくハチャメチャです。
石田衣良さんの同名小説が原作で、原作はもっと真面目なのですが、ドラマは原作をベースに弾けまくっています。
特に、斗真演じるボックスは、スクール水着を顔にあてる(原作にはありません)、有名アニメやドラマのコスプレをさせられる(原作にはありません)、ゾンビにゲロを吐かれる(原作にはありません)と、イジられたい放題です(笑)
ただ、こうした一般的に「ジャニーズはやらないだろう」と思われるようなシーンや演出をちゃんと演じる経験を積んだことが、「土竜の唄」などに見られる「どんな演出でもバッチコイ!」な斗真の俳優としての「良さ」を作る一因になったのではないかと思います。

ちなみに、このドラマでは演出だけでなく、DVDのコメンタリーでもかなり斗真はイジられているらしいです。
(食べ過ぎで回を追うごとに太った、最終回は舞台「あずみ」の稽古期間と被って芝居が舞台仕様になっている等…笑)

キャストもバナナマンのお2人や星野源さん、北村一輝さん等「この人も出てたの?」と思うような人選です。
おバカなシーンは多いですが、見ていると出てくるキャラクターが好きになってしまう素敵な作品です。






3.「花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜」(2007年)
【推薦ポイント】
ただイケメンなだけじゃない!斗真発案の楽しい演出や、同世代俳優さん達と心から青春を楽しんでいる姿を見てほしい!


しばらく舞台中心の活動が続いていた斗真を一気にテレビに呼び戻した作品。
ドラマ自体ヒット作で、途中で「イケメンウィーク」なるフジテレビのキャンペーンが行われたり、最終回は2時間スペシャルになったりしたほど。
生田斗真が好き」と言ってくださる方の多くはご覧になられたことがある作品ではないかと思います。

このドラマの見所はイケメン!
ですが、このドラマの良さは「ただイケメンを集めればウケると思ったら大間違いだ!」ということを、全イケメンが体現しているところにあると思います。
イケメン俳優さん達はそれぞれ色んなアイデアを出しあって、それらをスタッフさん達が柔軟に受け入れる形でドラマが作られていきました。
今見返しても、「イケメンな割に凄くくだらないことばっかりやってる!」(←このドラマに対する私の最大の賛辞です)とビックリしながらも笑ってしまいます。
そのアイデアの中で有名になったシーンの1つが、斗真演じる中津の「ひとり語り」のシーン。
ナレーションで別録りされた中津の「心の声」に合わせて、中津が1人でジェスチャーを繰り広げるというものです。
このシーンで斗真が一気に注目されることになりました。
他のシーンにも、コメディータッチな部分もシリアスな部分も、それぞれの俳優さん達のこだわりや熱量が沢山詰まっていて、その熱量がこのドラマの最大の魅力になっていると思います。

また、このドラマでは本当に斗真が青春を謳歌しているような様子が伺えます。
それは、熱量の高い同世代の俳優さん達が一気に揃った作品だったということで、その中で「良いもの作ろう!」という1つの目標に向かってみんなで邁進する姿があったからだと思います。
私はかつて斗真が「黄金期」と呼ばれたジャニーズJr.の中でワイワイしていた時を彷彿としました。
でも、Jr.にいた時は「引っ張ってもらう側」でしたが、このドラマでは「引っ張る側」だったので、その分、Jr.の時以上に斗真の意識や熱量は高かったのではないでしょうか。
DVD・後編の特典映像に収録されている「最終回直前スペシャル番組」の中で、山本裕典くんがドラマが終わるのが寂しくて泣いてしまう場面があるのですが、本当にこのドラマのメンバーは「集まらなくなるのが惜しい」くらい、熱くて素敵です。

また、このドラマではバンドや社交ダンスやチアダンスなどもやっています。
特にチアダンスは必見です!





4.「魔王」(2008年)
【推薦ポイント】
実は斗真演じる芹沢目線で見てもとても苦しいし悲しい。斗真史上、最も「怒り」や「悲哀」の表現が多い役?


この作品、大野くんと斗真のW主演作なのですが、大野くん演じる成瀬の方がどちらかと言えばメインに傾くことが多かったです。
そのため、ネットなどでは大野くん演じる成瀬に同情する声が多く、斗真演じる芹沢は結構批判される立場の役柄でした。
が、私は声を大にして言いたい!

「芹沢に感情移入して見たら、そっちも可哀想になってくるからーーーー!!!」

成瀬は芹沢が10代の頃に起こした事件がきっかけで天涯孤独となり、復讐を果たそうと孤独に闘ってきたわけです。
しかし、芹沢も芹沢で家族や友人はいてもすれ違いばかり繰り返すし、一見周りに人がいるように見えても心は本当は孤独…という生き方をしてきた人なんですよ。
10代の頃の芹沢は決して褒められるような人間ではないですが、「もっと彼が救われる道があったのでは」と思わされてしまうところがあるのです。
と言うわけで、成瀬目線で見ていた方には、是非芹沢目線でも見ていただきたいです。

このドラマで特筆すべきは、芹沢という役が他の斗真が演じた役に比べて「怒」や「哀」の表現が印象的だということ。
その役に入り込みすぎて、取材に来た雑誌記者の方達にもピリピリ(?)していたそうで、後に本人が雑誌のインタビューで反省の弁を述べています(笑)
大野くんもそうですが、かなり精神的に追い詰められていく役なので、最終回の2人が対峙するシーンは本当に凄かったです。

ちなみに、この作品は「花ざかり〜」の1年後の作品なんですが、立て続けにこの2作品を見てみてください。
斗真が同一人物だと一瞬認識できなくて、軽く混乱しますので(笑)←経験済





5.「遅咲きのヒマワリ」(2012年)
【推薦ポイント】
斗真ファンにはたまらないツボいっぱい!カヌー、弟、真木よう子さんとのニヤニヤしてしまうやり取り、そして…歌!


このドラマ、人間模様の描写が細かくて、このドラマのメインターゲットであろう20代半ば〜30代前半ぐらいまでの人達は、メインの7人に感情移入して見てしまう作品ではないかと思います。
文化庁芸術祭でテレビドラマ部門優秀賞を受賞した作品です。

……と、真面目な紹介はここまでにして、ここからは斗真ファン向け全開!
このドラマ、斗真ファンの萌えるツボを非常によく押さえた作品です!!!!

まずはカヌー。
四万十川流域の町が話の舞台になっているため、斗真演じる丈太郎が四万十川でカヌーをするシーンが時々出てきます。
四万十川で斗真がカヌーって、まあ何て画面が綺麗なんでしょう(爆)
これに真木さんが加わった時なんか更に最強です。

次に、本物の弟(フジテレビアナウンサーの生田竜聖くん)が弟役で出演!
1話の冒頭だけではありますが登場します。
斗真曰く竜聖くんは「アナウンサーとは思えないような蚊の鳴くような声で」唯一の台詞を言っています(笑)
兄弟揃ってドラマ出演って、本当に貴重ですよね。

更に、かほり役の真木よう子さんとのシーン。
電話での「あ、俺俺」「俺俺ってだあれ?」というやり取りに代表される悪友っぽいノリなんですが、段々と見てる側が「あれ?この2人…」という感じになっていくのが絶妙な描き方なんです。
最終回前に「あの2人は付き合うことになるのか?それとも友達のままなのか?」とちょっとドキドキし始めて、最終回を見たら「ひゃーーーーー!!!」という展開になるのがもう、机をバシバシ叩きたくなる勢いで萌えます(笑)

そしてそして、最大の萌えポイントは、何とオープニング!
斗真さん、歌ってます!!!
正確に言うと、メインキャスト7人でモンゴル800の「あなたに」をカバーしているのです!
斗真さんが主役なのでソロパートちょっと多め、つまり、斗真さんの甘くて真っ直ぐな歌声が結構聴けちゃいます!
土竜音頭」でも歌ってますけど、正直こっちの方がずっとオイシイよね!(笑)
オープニング映像も完全に「PV」状態で、終盤のソロパートのところの映像とか何回見ても萌えられます!!!

本当に、とんでもなく萌えるドラマなので(でもとっても真面目なドラマなんですよ!)、ぜひ見てください!




*おまけ*
軍師官兵衛」に見る生田斗真の今後

さて、今年の大きなドラマ出演作「軍師官兵衛」ですが、「花ざかり〜」ブレイク後からの斗真さんの出演傾向とは少し違う面がありました。
ここから勝手に斗真の今後を占ってみようと思います。

軍師官兵衛」における特筆事項は、「主演でもレギュラーキャストでもない、準レギュラーの役」だったこと。
「花ざかり〜」以降、ドラマでも映画でも舞台でも、主演もしくはキャストクレジットで4〜5番目以内に出てくるような役でした。
しかし、「軍師官兵衛」はレギュラーではないため出演しない回も出てくるし、出番がちょこっとだった時もあるし、キャストクレジットでも(出番の割には早めに名前が出てきた印象はありますが)中盤くらいに出てきていたように思います。

これだけ見ると「斗真はテレビにおいてメインキャストをやるような役者じゃなくなった」と思われる方がもしかするといらっしゃるかもしれません。
ところが、来年の連ドラ「ウロボロス」では主演が決定してるんですよね。
来年は連ドラに限らず、出演が発表されている映画2本も主演なんです。
これを、どう捉えるか。

私の勝手な予測に入りますが、今回の「軍師官兵衛」は、斗真の「助演俳優としての可能性を探り、経験値を増やす」ための出演でもあったのではないかと思います。
斗真は今主演作が複数控えているほど主演の機会に恵まれていますが、「この俳優は主演やメインキャストにしか使えない」となってしまうと、CDデビューしていない俳優オンリーの斗真には仕事がかなり限られてきてしまいます。
そこで、今後の俳優活動を更に広げるためには、今回のように「準レギュラーだけどここは大事に押さえてもらいたい役」を演じられることは重要だと思います。

今後も「官兵衛」のような形でドラマなどの作品に携わることがあるのか、注目していきたいと思います。